準特急の独り言

ご覧いただきありがとうございます。鉄道写真の撮影、音MAD(大変な途中下車シリーズ)の制作が趣味です。当ブログでは撮影記や自作動画の解説などを投稿していく予定です。

2019/03/16 JR八王子駅 中央線(八高線?)架線断線事故

こんばんは。

 

今回は昨日3月16日の夜に発生した八王子駅での架線断線事故についての記事です。

 

昨夜21:10ごろ、八王子駅から東京方へ数百メートルほど進んだ場所で架線の断線事故が発生しました。架線の構造には詳しくないので事故原因の詳細は知りかねますが、どうやら八王子駅を発車した特急かいじ24号が切断時に切れた架線の下を走行していた模様です。Twitterではかいじ24号の乗客からと思われる「屋根からすごい音がした」などといったツイートが多く見受けられました。また、不運なことにかいじ号と同じタイミングに八王子駅を発車したと思われる八高線普通列車や、事故発生の瞬間に事故現場をすれ違う中央線普通列車も存在したため、計3編成が被害を被った模様です。

【当該編成】

中央線上り特急:S104編成+???

中央線下り普電:T18編成

八高線:ハエ41編成

 

私自身たまたま発生後に八王子駅を利用する予定があったため、駅から現場を眺めてみることに。八王子駅に到着したのは事故発生からおよそ1時間後のことでした。

 

f:id:Y_H021:20190317225202j:plain
22:16

現場に着いてまず目にした光景はこちら。3列車が並んでいます。中央線・八高線ホームから撮影。

真ん中の特急、E353系車両に降車用のはしごがかかっているのがわかります。この時点で乗客の駅への移動は完了していた模様です。

なお全列車パンタグラフは下げているはずですので前照灯・尾灯は蓄電池からの電気を利用していたと思われます。

 

f:id:Y_H021:20190317225303j:plain22:25

その後横浜線ホームへ移動してみました。真っ暗で肉眼では全然見えないのでカメラの設定をいじって、できる限り綺麗に、且つ明るく写るようにし、望遠をかっ飛ばして撮影。すると、一枚目の画像で一番右に止まっていた編成に架線が乗っかっている様子が写し出されました。これは想定外でしたね、まさかこんなところにまで架線がかかっているとは。しかも…

f:id:Y_H021:20190317215556p:plainこの画像の赤く囲った部分、一枚目で真ん中に写っていた特急車両のパンタグラフ(集電装置)が大きく破損していたのです。自分自身この画像をじっくり見ないと気づきませんでした。なんかもう本当に色々カオスな写真です…

 

そして横浜線ホームから撮ったことにより中央線普通列車の前面が見やすくなりました。

 

f:id:Y_H021:20190317225400j:plain22:41

見やすくなったことにより見えた事実はこちら。なんと前面右側に悲惨なアーク痕があったのです。最初の画像では暗く離れていた為気づくことができませんでしたがこちらもここに来たことにより判明。

おそらく垂れていた架線にまだ電気が流れているころに特急とすれ違ったのでしょうね。本当にバットタイミングです。その電流のある架線に触れたことにより残った痕と思われます。

 

f:id:Y_H021:20190317225623j:plain

23:47

そして再び最初の中央線・八高線ホームに戻りました。この時点では既に八高線以外の車両の電灯類は消灯していました。

現場には投光器が登場していました。作業員も一気に増え復旧作業が慌ただしく進められていました。こちらの画像では列車の屋根に作業員が乗っている様子がうかがえます。

 

f:id:Y_H021:20190317225702j:plainこちらはほぼ同時刻に少し引いて撮った様子。

 

f:id:Y_H021:20190317225759j:plain03/17(日) 00:14

中央線ホームからは追い出されてしまったので再び横浜線ホームへ。実に無残な光景です。

 

f:id:Y_H021:20190317225836j:plain00:19

先ほどの同じアングルのカットよりもハッキリ見えるように撮影。

 

f:id:Y_H021:20190317230033j:plain00:21

こちらは中央線普通列車の屋根上で作業が行われている様子です。

 

 

スーパーあずさ号廃止、E257系定期運用終了という大きな区切りとなる中央線ダイヤ改正の初日から発生したこちらの事故。初日から大荒れでしたね… 負傷者はいなかったと思われますが、影響を受けた利用者は25000人にも及んだ模様です。時間も時間だったので、振り替えとなる路線バスも終バスの時刻を過ぎてしまった路線が多くありました。最終的にはどうしても帰れない方々への帰宅手段としてタクシー代行輸送が行われたようですね。八王子駅で偶然出会ったFFの方もタクシーで山梨県方面へお帰りになったそう。

 

今回の事故、まさか現場を見ることになるとは思ってもいませんでした。駅では外国人の方がホームで困り果てていたり、ホームに座り込んでいる人の姿も見受けられました。

 

 

 

なお画像の無断転載は、転載元のURL等の記載の有無にかかわらず固くお断りいたします。使用される際は必ず一言お添えください。